2019年5月16日に放送された「秘密のケンミンSHOW」で、岡山の郷土料理「岡山ばら寿司」の話題が登場しました。
ひな祭りやお祝いの席など、ハレの日には欠かせない料理として親しまれてきた岡山ばらずし。かつては家族ごとに受け継がれているばらずしの味や具材があり、重箱につめてご近所の方におすそ分けしたりといった文化もありました。
今回は番組で紹介されていた内容を踏まえて、岡山ばら寿司の由来や魅力についてご紹介します。
岡山ばらずしが生まれたのは、江戸時代の初めごろ、備前岡山藩の初代藩主・池田光政(いけだみつまさ)が、藩の財政を立て直すために命じた「食膳は一汁一菜」という質素倹約を奨励するためのおふれがきっかけ。
おいしいものが食べたい町民たちが、寿司飯の中に魚や野菜などのたくさんの具材をのせて「一菜」とした豪華なお寿司を考案し、これが現代の岡山ばらずしに受け継がれたとも言われているそうです。
岡山ばら寿司を語る上で欠かせない食材が「鰆(さわら)」。
伝統的な作り方では、サワラの切り身をあらかじめ酢に漬けこんでおき、ご飯に混ぜる寿司酢には、このサワラを漬けこんでいた酢を使用します。
ご飯の中にはにんじん、ごぼう、レンコン、高野豆腐などの根菜類を中心とした野菜を混ぜ込み、さらに酢飯の上には錦糸卵とサワラやママカリ等の魚の酢漬けや、海老、あなご等の魚介類もたっぷりトッピング。
海の幸と山の幸をたっぷり使い、これ1つで主食とおかず、副菜を兼ねる豪華なお寿司となっています。
お店や駅弁では「かくし寿司」といって、一見普通の何もない酢飯ですが、器をひっくり返すと豪華な食材がのったお寿司が出てくるお寿司も提供されています。
また、岡山ばら寿司はスーパーマーケットでもお総菜コーナーで販売されていることが多いです。家庭で今でも作るという方は減ったのかもしれませんが、地域に根差した行事食として現代でも受け継がれています。
全国的には「ちらし寿司」の呼び方が一般的だと思いますが、「ばら寿司」と「ちらし寿司」の大きな違いは具材を酢飯に混ぜ込むか、混ぜ込まないか。
ばら寿司の場合は根菜類や魚介類などの具材を小さく切って酢飯に混ぜ込みますが、ちらし寿司の場合は具材を酢飯に「散らして」のせるのが一般的です。
ちなみに「海鮮丼」と「ちらし寿司」の違いは、海鮮丼ではご飯が「白飯」で、ちらし寿しでは「酢飯」を使っているところなんだとか。
ただし地域によってはどちらも「ちらし寿し」と呼ぶそうなので、必ずしもそうとは限らないようです……。どうしてもこれが食べたいというものがあれば、注文前に確認するのがおすすめです。
番組では岡山ばらずしを紹介してくれたブルゾンちえみさんをはじめ、ゲストの方からの食べたときの感想も好評!
近年では岡山ばらずしを作らないといった家庭も増えているので、これを機に岡山の食文化の魅力として県内外の方に認知されたらうれしいです。
グループ会社の三宝産業では、炊き立ての白ご飯に混ぜるだけの「岡山ばらずしの素」も販売しています。
全国の百貨店や、岡山県内の道の駅などでも取り扱いいただいていますので、見かけた方はぜひお土産として手にとってみてくださいね♪
岡山ばらずしの素(2~2.5合用)
税込615円/160g×1袋入り
岡山ばらずしの素 小分けタイプ(1合用)
税込885円/80g×3袋入り
きのこ家では、岡山県玉野市で無農薬の国産きくらげ&しいたけを製造・販売しています。
きくらげは岡山県内のスーパー各店やインターネットからも購入していただけますので、番組を見てキクラゲが食べたくなった方はぜひ、オンラインショップものぞいてみてくださいね。
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