2017年06月22日放送
例年6月は「食育月間」と定められており、この時期になると国や地方公共団体などが協力をしながら全国各地で食育に関する推進活動が行われています。
私たち浅野産業でも、約3年前から玉野市と協力しながら食育への取り組みを開始。
玉野市内の幼稚園・保育園の核施設で、園児が自分たちでシイタケを育てて収穫する「シイタケの収穫体験」を行っています。
もちろん冒頭にあったように「食育」の面もありますが、玉野市と協力しながら続けている「地産地消の促進」の一面を持っています。
前回のコラムでも少しふれましたが、地産地消とは「その土地でとれたものをその土地で食べよう!」という運動のこと。
岡山県玉野市には、おいしいものがたくさんあります。
もちろん、私たちが作っている浅野産業のシイタケやキクラゲも、そのうちの1つです。
この活動を通じて、
「今の旬は何かな?」
「玉野市ではどんなものが作られているのかな?」
「これも玉野産だって!」
…などと話しながら、「Made in たまの」の農産物を知り、食卓に積極的に取り入れてもらえるきっかけになればと考えています。
ちなみに玉野市内の小学校・中学校の給食では、浅野産業のシイタケが使われているんですよ!
「シイタケ収穫体験」の取り組みについて、一緒に食育活動を推進している玉野市農林水産課・廣畑さんにお話をおうかがいしました。
―この取り組みの目的はなんですか?
地域の特産農産物の振興と食育、地産地消の取り組みを推進することです。
―実際に取り組んでみた感想を教えて下さい。
地域の子ども達が特産農産物である「きのこ」を、栽培から収穫までを楽しんで体験できる学びの場として、非常に有意義だと感じています。
―今後の取り組みについて教えて下さい。
今後も、この取り組みを継続していきたいと考えています。
きのこだけでなく他の地域特産物ともタイアップし、食育・地産地消の取り組みとして、推進していきたいです。
幼稚園・保育園に、きのこがある程度育ってきた「菌床(きんしょう)」を設置します。
そして数日後に、食べごろに大きく育ったシイタケを園児たちに自分たちの手でもいで収穫してもらいます。
収穫したシイタケは各家庭に持ち帰ってもらい、その日のうちに食卓へ。
園児たちにとっては「自分で採った」という思い出にもなりますし、なによりシイタケの鮮度も抜群!
いつも食べているシイタケよりも、さらにおいしく食べてもらえたのではないでしょうか。
例年のことですから、各園の先生方も非常に楽しみにしていたようで、菌床を園内に持参した際には「今年もがんばって育てます!」等のコメントを数多くいただきました。
また、わざわざ園児を集めてくださった保育園もあり、園児も「きのこ!きのこ!」と大きな声を上げて喜んでいるのが印象的でした。
各教室に置かれた菌床は、園児たちが水をあげたり、「大きくな~れ」とおまじないをしたりと、楽しく育ててくれたようです。
収穫する当日はきのこ工場のスタッフが同席し、「きのこには骨を強くする栄養が含まれている」「好き嫌いせずに食べると元気に育つ」等の簡単な食育のお話をします。
今回イベントできのこの話をしたのは、きのこ工場からやってきた熊代さん。
熊代さんは幼少期にシイタケの独特の匂いが苦手だったそうですが、今ではきのこが大好物!
浅野産業のきのこは「匂いが少なく、ぷりぷりとした食感で食べやすい」と、きのこが苦手だった方からも好評なんだそうですよ。
菌床を幼稚園まで持って行った際には、ちょうど通園時間とかぶっていた施設もあり、当日送り迎えをしていた保護者の方も姿も。
皆さんシイタケに興味津々で、教室に置かれた菌床を見て「なにこれ!」と驚いていた方や、近くに寄ってじっくり眺めている方もいらっしゃいました。
菌床からたくさんのシイタケがポコポコと生えている様子は、見慣れないということもあり、大人から子どもまで夢中にさせてしまうようです。
今回収穫体験に使用したシイタケは、実際に販売されているキノコと同じものを使用しています。
岡山県内のスーパーでもパック詰めされた浅野産業のシイタケやキクラゲが販売されていますので、見かけた方はぜひ手に取ってみて下さい。