こんにちは、きのこ家スタッフのどん子です。
いよいよ2019年も残りわずかとなり、年末年始の忙しい季節。この時期になると頭を悩ませるのが、例年大流行している「インフルエンザ」です。実はきのこ類には免疫力を高めてくれる多糖類「βグルカン(ベータグルカン)」が豊富に含まれており、インフルエンザの予防にも効果が見込めるのだそう。
今回は病気の予防に取り入れたいきのこの栄養のお話です。
「βグルカン」は食物繊維の仲間です。
主にきのこや大麦に含まれており、きのこのβグルカンは不溶性食物繊維で、大麦・オーツ麦のβグルカンは水溶性食物繊維です。
βグルカンの特徴としては腸内の免疫細胞に直接働きかける効果があり、免疫力を高めて体内の細菌や異物を排除してくれます。アレルギー症状を予防・改善する効果も期待できるので、花粉症に悩んでいるという方にもオススメ。
また、きのこのβグルカンには、リンパ球やマクロファージ等のガン細胞を攻撃する免疫細胞を活性化させる働きがあります。ガンを抑制する効果が認められており、きのこの成分は抗がん剤にも使用されています。
一方、大麦・オーツ麦のβグルカンは、コレステロールの排泄を促進したり、コレステロールの合成を抑制する効果が期待できます。
きのこのβグルカンは胃や腸で膨らむことで便通の改善に。大麦・オーツ麦のβグルカンは腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれる効果が見込めるので、お腹の調子や便秘が気になるという方にもオススメです。
βグルカンとあわせて摂取したいのが、脂溶性のビタミン「ビタミンD」。ビタミンDは大きく分けて、シイタケやキクラゲ等のきのこ類に含まれる「ビタミンD2」と、サケなどの魚類に含まれる「ビタミンD3」があります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進してくれ、丈夫な骨を作るのに欠かせない栄養素。
さらには免疫機能を調節する働きもあり、風邪やインフルエンザの予防に加え、様々な生活習慣病の予防効果も期待されています。
ビタミンDは日光に当たることで体内で作ることもできますが、日照時間が短くなる冬はビタミンD濃度が低くなりがち。食品からも摂取することで、免疫アップや骨や筋肉の強化につながります。
βグルカンは特にきのこ類に豊富に含まれており、シイタケ、キクラゲ、マイタケ、エリンギ、ブナシメジ、エノキタケ等、スーパー等で購入できるきのこから手軽に取り入れることができます。
ビタミンDはきのこ類では特に乾燥キクラゲや乾燥シイタケがオススメで、魚介類ではサケやイワシなどが豊富。
βグルカンは特に空腹時に食べると効率よく摂取することができ、低カロリーなのでダイエットにも効果的。ビタミンが豊富な野菜やタンパク質を含む肉や魚などと合わせることで、栄養的にもバッチリでボリュームがある料理に仕上がります。
例えばいつもの炒め物や汁物にきのこを加えたり、ご飯に大麦やきのこを混ぜて炊き込みご飯にするのもオススメ。きのこは冷凍することで旨みがアップする性質があるので、あらかじめ冷凍してストックしておくと手軽に使えます。
●βグルカンは免疫強化・便秘改善に。
●ビタミンDは免疫強化・骨を丈夫に。
●きのこは空腹時に食べるのがおすすめ。
インフルエンザは例年11月下旬~12月上旬にかけて流行がはじまり、1月下旬~2月上旬頃にピーク、3月頃まで続くそうです。「1月往ぬ、2月は逃げる、3月は去る」といった言葉もありますが、忙しいからこそ病気で体調をくずしてしまう方も増えるのかもしれませんね……。
きのこは寒い時期にぴったりなお鍋やスープとも相性が良い食材です。ぜひいつもの料理にきのこを組み合わせて、おいしくインフルエンザ対策を!
きのこ家では、岡山県玉野市で無農薬の国産きくらげ&しいたけを製造・販売しています。
栽培したきのこは岡山県内のスーパー各店をはじめ、インターネットからも購入していただけ、商品のご注文は電話からも承ります。
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