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2016年11月15日放送

【ラジオきのこらむ】part.16 地元の作業所と連携するキノコ生産事業

今回のラジオきのこらむは、倉敷市茶屋町にあるNPO法人未来想造舎和一久(わーく)からお届けしています。弊社食品事業部の岩本と、和一久の作業所責任者である廣田誠治さんを交えて、お話をお伺いしました。

NPO法人 未来想造舎 和一久とは?

2011年に設立した法人で、介護事業でデイサービスを行っている株式会社創心會に連携して活動しています。目的は、創心會でリハビリを終えた方々の就労の受け皿となること。椎茸の加工・販売をはじめ、リサイクル事業や、外部の委託作業(給食を作ったり等)を行っています。

浅野産業㈱では岡山県の障がい福祉課から「障がい者福祉施設でできる作業がないか」との要請を受け、2016年の6月頃から浅野産業㈱の生シイタケの加工作業を和一久に委託しています。

和一久ではどんな人が働いているの?

現在シイタケの加工を担っている作業者は20名程で、20代~70代後半までと年齢は様々。身体障がい、知的障がい、精神障がいの方が混在しながら一緒に働いています。

作業中はマスクや帽子をして異物混入がないように徹底しており、私語は厳禁。和一久を足掛かりに一般就労も目指しているので、集中して作業するように教育や指導を行っています。

作業所責任者の廣田さんは作業療法士でもあり、作業者それぞれの適性を見極め、適材適所に作業を割り振って、1つの仕事をこなしているそうです。

実際に働いている人の声

現在はしいたけの軸をカットしています。この仕事を続けて、約1年になりますが、家にずっといるよりも一日有意義に過ごせている実感があります。加工したシイタケが実際に使われていると、自分達が作業したシイタケという思いがあるので嬉しいかなと思います。仕事は今後も続けていきたいと思っています。

廣田さんのお話

現在、1日に加工できるシイタケは設備上の問題で約30kg前後です。今後は場所や設備の問題を解消して仕事の幅を広げ、もっとたくさんの障がい者・高齢者の雇用につなげていければと考えています。

また、今ここで作業している方が今後は浅野産業で作業させてもらったり、浅野産業で雇用してもらったりという工程を作りたいと思っています。

浅野産業の思い

私たちのシイタケは、玉野市で学校給食等を中心に使用されています。和一久の皆さんは一生懸命に仕事に取り組んでくださるので、今後もどんどん作業を提供することで、社会貢献につながればと思っています。

また、浅野産業では障がい者雇用の実績があり、平成27年11月には岡山県産業労働部長から優秀勤労障がい者の表彰を授与されたこともあります。現状では施設が手狭ということもあり受け入れが困難な部分がありますが、今後も障がい者雇用の受け入れを行い、お互いに良い形で社会に貢献していきたいと考えています。