2016年06月10日放送
例年6月は食育月間!私たちも食育月間にちなんで、3年前から玉野市内の幼稚園・保育園でしいたけを育てる収穫体験を行っています。
食育は、大きくわけて3つの柱があります。
①「選食力(せんしょくりょく)」を養うこと
主食や副菜など、バランスのとれた食事がとれるように学びます。
②マナーやしつけ
例えば、箸がきちんと持てるかどうか等、家族と一緒にコミュニケーションをとりながらマナーやしつけを学びます。
③地球規模で食を考えること
貧困や温暖化等、地球上では様々な問題が発生しています。例えば、日本国内の食品の廃棄率は非常に高い状態です。「出された食事を残さず食べる」ということも、食を考える上で重要です。
収穫体験は、玉野市内の全ての保育園・幼稚園を対象に随時開催されています。小指の先ぐらいの大きさのしいたけが生えた菌床を園児たちに預けて、実際に自分たちで水をやりながらしいたけを育ててもらい、そして4日程で10cmぐらいに大きく成長したしいたけを収穫してもらいます。
しいたけは「匂いがきつい」などの理由から、苦手なお子様も多いと思います。ですが、こうして自分たちで育ててもらうことで、苦手な方も美味しく食べられるのではないでしょうか。また、こうした体験を通じて、農業の楽しさや、物作りの楽しさを学んだり、地元の食材を食べる地産地消の取り組み等を覚えてもらえれば良いと思っています。
玉野市在住の方でも、きのこ作りの取り組みを知らない方がまだまだ多いです。そこで、今後は地元の方への周知活動として積極的に工場見学を受け入れたり、スーパー店頭での試食販売を通じてしいたけの美味しい食べ方を紹介したりと、地域に根差した取り組みを続けていきたいと思っています。
Q: 収穫体験の取り組みに関して、どのように考えていますか?
黒田市長: 今まで自分たちが食べたものがどうやってできているのか、今は中々接する機会が少ないのではないかと考えています。そういう意味では、菌床から日が経つにつれてシイタケが生え、それを園児が自分たちで収穫をし、最後は食べるというところまで体験できる貴重な機会だと思っています。
Q: 子どもたちの様子はどうでしたか?
黒田市長: 実際に子どもたちと一緒に収穫体験をさせてもらったことがあるのですが、園児たちも大変嬉しそうに収穫していますし、「シイタケ大好き」といった声もあがっているので、とても良い授業だと思っています。
Q: 今後期待することはありますか?
黒田市長: キノコのみならず、我々の口の中に入る食品がどのようにできているのか、どのように栽培されているのかといったことが、今分かりにくくなっています。玉野市は、青い海、青い空と、本当に自然条件に恵まれているところです。我々も食育を進めていく中で、地元でとれる食材について、小さい頃から見たり、聞いたり、そして食べたりできるような取り組みをしていきたいと思います。