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2015年05月12日放送

キクラゲの食べ方と健康~健康いきいきメモ(放送第2回)~

前回は、私たちが岡山県玉野市にある総合研究所で、キノコに関する様々な研究開発や、業務を行っている話をしました。研究所では、シイタケの栽培技術を活かして、4年前から新しく国産キクラゲの栽培も行っています。キクラゲといえば、厚みがあり、独特の「コリコリ」とした食感が魅力なのですが、当社で栽培する上でも、あの独特の食感を出すのはかなり苦労しました。 今回はその「キクラゲ」の栄養成分や、おすすめの食べ方について詳しくお話していきます。

キクラゲは食物繊維の宝庫!

皆さんは、キクラゲにどのようなイメージをお持ちですか?馴染みがある料理としては、中華料理やラーメンなどではないでしょうか。なんだかペラペラしていて栄養がなさそう…と思っている方、大間違いです。キクラゲには私たち現代人に嬉しい栄養がたっぷり含まれている食品です。
(解説:生キクラゲは90%が水分ですので、乾燥させるとそれぞれの栄養成分が約10倍の数値になっています。生キクラゲにも、勿論、食物繊維が豊富です。)

6番目の栄養素「食物繊維」

キクラゲの特徴は、まず何といっても食物繊維が豊富に含まれていることです。人間に必要な栄養素の中でも、特に重要な5つの栄養素…炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルの5つを「5大栄養素」と呼んでいます。これに加えて6番目の栄養素と呼ばれているのが、この「食物繊維」です。
食物繊維は、胃で消化されずに、小腸を通過し、大腸まで届く成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、他にも多くの役割が明らかになっています。現代人は、加工食品やファーストフードを食べる機会が多いので、食物繊維が不足しがちです。キクラゲは、その食物繊維を気軽に摂取できる食品として、役割が注目されています。
また、低カロリーである点も特徴です。キクラゲは他の食材の味を邪魔しないので、サラダに混ぜたり、炒め物に加えたりと、様々な料理で気軽に利用できます。特に、ダイエット中でヘルシーな食材を探している方や、便秘にお悩みの方には、キクラゲを家庭料理に積極的に取り入れて欲しいです。

キクラゲを食卓に取り入れよう!

とはいっても、普段食べ慣れない方の中には、どうやって食べれば良いのかわからないという方も多いのではないかと思います。そこで自社で行っている料理教室でも好評だった、「(生)キクラゲを使ったロール中華まんじゅう」を紹介します。キクラゲと豚肉等の具材を合わせて炒め、生地に包んだ中華まんで、ダッチオーブンを利用すると、簡単に、美味しく作ることができます。他にもガスポのレシピページで、10種類以上のキクラゲのメニューを紹介しています。参考にしてみてください。

≫中華ロールまんじゅうのレシピページはこちら

実は少ない国産キクラゲ

ここまでキクラゲの栄養などについてお話してきましたが、ところで皆さんはスーパーでキクラゲを購入したことがありますか?実は、一般的に販売されている乾燥キクラゲは99%が中国産です。国産のキクラゲが欲しいとの声もありますが、当社のような国産の乾燥キクラゲはまだまだ少ない状態です。

そこで…

そこで、当社で栽培した国産キクラゲの生と乾燥品をセットにして、レシピ付きで5名の方にプレゼントします。ぜひ一度、ご家庭で国産のキクラゲを食べてみてください。特に生キクラゲは一般的にあまり流通していないので、大変珍しい商品です。
≫プレゼント詳細はこちら(終了しました)

次回のお知らせ

​昨年から、地元の玉野市保育所園児と取り組みで、シイタケ菌床の栽培と食育の活動を行っています。次回は2015年の5月末に行われる予定なので、6月のコラムではその食育セミナーの様子と、そしてシイタケの成分がメタボに効果がありそう、という話題を取り上げようと思います。よろしくお願いします。