煮物の味をグッと引き立ててくれる名脇役「干し椎茸(乾燥椎茸)」。おいしく戻すためには、時間と水温がカギなんです!
今回は乾燥しいたけの戻し方の基本をはじめ、しいたけを戻す際にできた「戻し汁」までおいしくいただけるレシピもご紹介。
お家の干しシイタケをよりおいしく食べていただくためにも、今一度戻し方を見直してみませんか?
干ししいたけを戻す際には、必ず「冷水」を使用します。
これはシイタケの旨みと栄養を最大限に活かすため。
時間をかけずにより早く戻すための方法として、お湯を使ったり電子レンジを使う方法も紹介されていますが、熱を加えることでシイタケの旨み成分が壊れてしまい、十分にダシが出てくれません。
そのため、基本的には「冷水である程度の時間をかけて戻す」方法をおすすめします。
シイタケにはゴミがついている場合もありますので、水につける前には流水で汚れを洗い流します。
※傘の部分はもちろん、内側のヒダの部分にゴミが詰まっているものもあります。ご注意ください。
その後、シイタケをボウル等に入れて水をはります。そのままだとシイタケが浮いてきてしまいますので、傘を上にして、上からラップ等で落し蓋をするのがおすすめ。
そのまま冷蔵庫に入れて、約6時間ほど水にひたして、じっくりと戻してください。
おすすめは寝る前にしいたけを水につけておき、寝ている間にゆっくり戻す方法。
翌朝には料理に使えるようになっているので手間もかからず、じっくり時間をかけることで旨み成分がたっぷり出てくれます。
※戻し時間はしいたけの大きさや厚みによって変わり、戻し時間は前後します。一般的に大きく肉厚なものほど戻すのに時間がかかります。
それでも戻すのを忘れていたときや、少しでも早く料理に使いたいときがあると思います。
そんなときには、ある程度までやわらかくなってから自分でシイタケを薄く切ってから水につけることで、戻すまでの時間を短縮することができます。
特に乾燥しいたけの軸の部分は傘の部分より戻すのに時間がかかるため、切れる程度にやわらかくなった段階で軸を切り離しておきましょう。
また、ホール(丸ごと)タイプではなく、スライス済みの乾燥しいたけを使うのもおすすめ。
最初から椎茸が薄くスライスされているのでホールより短い時間で戻り、自分で切る手間もかかりません。
※きのこ家で販売している乾燥しいたけでは全て軸をとった状態で袋詰めしています。
干しシイタケには、日光にあてることで旨みが増し、ビタミンDの量が増える性質があります。
ビタミンDは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防効果も期待できる丈夫な骨を作るのに欠かせない栄養素。
そのため、時間に余裕があるときは、水で戻す前にあらかじめカサの裏側のヒダの部分を上にして、1~2時間日光に当ててみてください。
シイタケを水戻しした際にできる茶色い戻し汁には、シイタケの旨み成分がたっぷり凝縮されています。
美味しいダシになりますので、戻し汁は捨てずにぜひ料理に使ってください。
煮物やスープに使えるのはもちろんのこと、炊き込みご飯などに加えても美味!
ここでは戻し汁も使う干ししいたけのおすすめレシピを紹介します。
乾燥椎茸で作る鉄板レシピといえば、やっぱり煮物。甘辛い味付けでご飯が進み、ばら寿司のトッピングや、お節料理の一品にも活躍しそうな一皿。
→「干ししいたけの含め煮とかんぴょうの旨煮」作り方はこちら(Gaspoレシピページ)
常備菜におすすめ!長期保存ができる乾燥しいたけのオイル漬けです。レシピではバゲットにのせて、チーズと焼いてタルティーヌに仕上げました。
→「干ししいたけのオイル漬け」作り方はこちら(Gaspoレシピページ)
干ししいたけは和食だけでなく、中華料理でも活躍!あらかじめ漬けこんでおいた牛肉に干ししいたけと戻し汁を加えて煮込んだ一品です。
→「すね肉の中華煮込み」作り方はこちら(Gaspoレシピページ)
しいたけが美味しい和風パスタに♪しいたけの戻し汁に赤唐辛子を加えて、仕上げにたっぷりの大葉を盛り付けました。
→「干ししいたけのパスタ」作り方はこちら(Gaspoレシピページ)
※水で戻す前に1~2時間日光に当てても良い。
※途中でカットすることで戻りが早くなる。
今回は干ししいたけの戻し方とレシピを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
正しい戻し方をすることで、しいたけのダシの旨みはより引き立ちます!
もちろん忙しいときにはやむをえずお湯を使ったり電子レンジを使ったりということがあるかと思いますが、基本は冷水!忙しいときにはスライスタイプを使うなど、乾燥しいたけの選び方も含めて、戻し方を見直してみてくださいね。
乾燥した状態で約1年間と長期保存できるのが干ししいたけの魅力です。これからもぜひ色んな料理に取り入れてみてください!
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