こんにちは、きのこ家スタッフのどん子です。
キクラゲと向き合うようになって久しいどん子ですが、未だにお客様からは「そもそもキクラゲって何?」という質問がとっても多いなと感じます。
名前に「クラゲ」と入っているけど、そもそも海のものなのか山のものなのか……。
見た目はワカメやコンブに似ているので「もしかして海藻の仲間?」なんて、思う方も多いのかな。
そこで今回は名前がよく似ている、キクラゲと、クラゲと、そして山クラゲの違いについてまとめました。
知ってると他の人にちょっぴり自慢できるかも!
クラゲは漢字で書くと海月や水母、水月。
誰しも一度は見たことがあるであろう、海にプカプカ浮かんで暮らしているあの優美な生き物のことです。
中華料理ではおなじみの食材で、食用としてキャノンボールクラゲ、ビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲ、エチゼンクラゲ、ホワイトクラゲ、チラチャップクラゲの6種類のクラゲが流通しています。
食べるとコリコリとした食感が特徴で、見た目は半透明。
中華料理では一般的に甘酢やゴマ油であえたものを前菜として提供することが多いよう。
傘の部分も足の部分も食べる事ができ、熱湯で戻してから料理に使用します。
クラゲの種類や食べる部位によって、見た目や食感・歯ごたえに違いがあるそうです。
山クラゲ(やまくらげ)は植物で、レタスの仲間です。
もともとは「ステムレタス」という名前の中国からやってきた野菜で、これを乾燥させたものが「山クラゲ」。
見た目は緑色の細長い棒状で、コリコリとした独特の歯ごたえがクラゲに似ていることから「山クラゲ」と呼ばれるようになったのだとか。
基本的に「葉」ではなく「茎」を食べる野菜で、山クラゲはこの茎の部分を細長い棒状に切り、乾物に加工したもの。
和え物や炒め物など、様々な料理に加えて楽しめます。
ステムレタスは他にもいろいろと別名があって、茎レタス、チシャトウ、貢菜(こうさい)、皇帝菜など、色んな名前で呼ばれて親しまれています。
そして最後にキクラゲですが、これは漢字で書くと木耳。
キクラゲ目キクラゲ科キクラゲ属で、木に生えるキノコの仲間です。
ですから冒頭の「キクラゲは海のものか?山のものか?」という質問に対しては「山のもの」が正解。
キクラゲの名前の由来は「木に生えるクラゲ」で「木クラゲ」ということで、コリコリとした食感がクラゲとよく似ている食材だったことから。
名前に「耳」という漢字が入っているのは、キノコの不思議な形が人の耳の形に似ていたからなんだそうです。
キクラゲの名前の由来については、以前も紹介しましたので詳しくはそちらもご参照ください。
(→キクラゲってどんなキノコ?名前の由来を調べてみました)
現在は大きく分けて「黒キクラゲ」と「白キクラゲ」の2種類が流通していて、中華料理やとんこつラーメン・ちゃんぽん麺などのトッピングとしておなじみ。
色が黒い黒キクラゲは炒め物、酢の物、和え物など様々な料理に使われています。
透明感のある白キクラゲは、スープやデザートの具として使われることが多いです。
というわけでまとめると……
①クラゲ→海の生き物
②山クラゲ→野菜(ステムレタス)
③キクラゲ→きのこ
…という結果になりました!
共通しているのは、クラゲも、山クラゲも、キクラゲも、中華料理でおなじみの食材であるということ。
そして、山クラゲもキクラゲも海の「クラゲ」の独特の食感から連想された名前であるということです。
どのクラゲもコリコリ&プリプリした食感が楽しめ、中華だけでなく、和食や洋食にも応用できるマルチな食材!
スーパーで見かけたときには「このクラゲはきのこのクラゲだな」「野菜のクラゲだな」と思いをめぐらせながら、ぜひ手に取ってみてくださいね♪
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